「始業ギリギリに出社する」職員への対応!
まず、始業時刻ギリギリに出社してタイムカードを打刻後、食事、トイレ、その他一服をしていたら、職務専念義務違反(債務不履行)なので、注意をしてください。
始業時刻と同時に労働をすぐ開始しなければならないからです。
この場合、注意はまずは口頭で、例えば、「始業時刻に間に合ってタイムカードを打刻しても、すぐに仕事を始めないのは、職務に専念していないことになるので、そのようなことはしないように、食事、トイレなどは、始業時刻前に済ませて、仕事にすぐに取り掛かれるようにしてください」というように伝えます。
口頭注意をしても改善しないときは、さらに二、三度口頭注意をした上で(この段階になったら、口頭注意を業務報告書の形で記録化してください)、文書で注意をしましょう。
文書で注意しても改まらなければ、軽い懲戒処分、例えば、譴責(「始末書」などの書面で反省を求める)などをして当該職員を覚醒させてください。
また、賞与査定、昇給査定においても考慮し、このような勤務態度が処遇上もマイナスとなることを、グレー職員にはっきり分からせましょう。
「何らかの理由をつけた遅刻が多い」職員への対応!
労働義務は、持参債務といって、債権者つまり使用者の事業場で行うもの(民法84条)なので、電車遅延による遅刻であっても債務不履行に変わりなく、ただ債務者(=労働者)に帰責がないので、懲戒などの処分はできません。
一度や二度なら大目に見ても、多くなるのであれば、その路線は遅れやすい公共交通機関なので早めに出て(持参債務である)労働義務をきちんと履行できるように注意します。
例えば口頭で、「あなたの通勤経路は遅れやすいようなので、そのことも見込んで出勤時刻に間に合うようにしてください」などと言います。
その注意を聞かず、その後も遅刻を繰り返すようでしたら、賞与の査定において査定項目に「積極性」や「責任感」などがあれば、この点の評価を低くして賞与額に反映させればよいでしょう。
※この記事は「デイの管理者&リーダー(株式会社QOLサービス発行:2019年)」より一部抜粋をしております
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