「活動と参加」を促すには、本人の「できた」という成功体験(自分の力でできたと感じてもらうこと)の繰り返しが大事といわれています。
意欲低下の原因を考えた上で、明確な目標が設定できたら、本人にプログラムやプロセスについて考えたり、語ってもらうようにします。
例えば、「街まで行って買い物できるようになりたい」という目標を立てた場合、「何を買いますか? どこのお店に行きますか? どうやって行きますか? 荷物はどれくらい持てますか?」など、具体的に質問して考えてもらいます。
その要望を基に、直接的な訓練と間接的な訓練をセラピストと一緒に計画し、実行していきます。
そのようにしてプログラムを遂行することで、「楽しい」や「できる」などの気持ちが強化されていきます。
繰り返し訓練をクリアしていくことで有能感を高める結果となり、「活動と参加」が促されていきます。
また、似た目標を持つ方と一緒に訓練を行うと成功体験の共有化ができ、さらに効果的です。
ここで注意してほしいのは、他者との比較です。
他者と比べるのではなく、訓練する前の本人と訓練後の本人を比較するようにします。
「以前の自分より良くなっている」と感じてもらうこと、「その結果を他者(家族やセラピスト)にも認めてもらうこと」が意欲を高めるために効果的です。
送迎の際にご家族に会えたら、取り組み状況を報告します。
会えない場合は、訓練の写真を付けた手紙を渡すなどするとよいでしょう。
[1]明確な目標を立て、本人と一緒に訓練内容やプロセスを考える
[2]考えたプログラムを遂行することで「楽しい」「できる」気持ちが強化
[3]有能感が高まり、「活動・参加」の意欲も向上
「活動と参加」への意欲を高めるために
「活動と参加」への意欲を高めるために、セラピストは、まず本人の統制感を把握します。
そして、できること・やりたいことに着目し、しっかりと本人の気持ちを聞いて評価し、一緒に考えていく姿勢を持つことが重要です。
また、本人には課題に対して「楽しい」や「できる」をイメージしてもらい、内的統制へとシフトできるようにかかわり方を工夫します。
その後、考えることが習慣化してくると、課題に対して「どのようにすれば解決できるか」という自主性が促されます。
本人も訓練の必要性や意味を理解するようになり、むやみに身体的な訓練ばかりするといった状態から変化していきます。
施設では内的統制が身に付くよう、本人にできる活動を継続していただくことが重要です。
困った職員の放置は職場環境の悪化&離職増加を招く 「指示通りに動いてくれない」「愚痴や不満ばかり言う」など、どの職場にも問題のある職員の1人や2人はいるもの。
とは言え、大切な人員です。
「指導したせいで退職されたら、さらに人手不足になってしまう」とためらう管理職もいるでしょう。
しかし、ここで大切なことを忘れてはいけません。
その職員が原因でご利用者に迷惑をかけていたり、ほかの職員に悪い影響を及ぼしていたら…?
もし、自分に問題があることに職員自身も気付いていないのだとしたら…?
対処とは、職員に『辞めてもらう』ことではありません。
『改善してもらう』よう、適切にアプローチするのです。
そうすることで、問題のある職員本人はもちろん、ご利用者やほかの職員の誰にとっても、より良いあり方を目指せます。
【情報提供元】
リハージュ
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