介護で中心となるのは「目標指向型アプローチ」
アプローチの方法には、本人が抱える問題点を探し出し、その問題点を課題としてとらえ解決することで、元の状態・より良い状態にしようとする「課題解決型アプローチ」があります。
課題解決型アプローチは、急性期医療でよく使用される考え方です。このアプローチで重要なことは「課題」が解決できることです。
解決できない課題の場合はこの手法は取れません。
課題解決型の視点でアプローチする例としては、生活不活発症候群(旧・廃用症候群)としての筋力低下に対して筋トレを実施したり、認知症のBPSD[認知症の行動と心理症状](旧・問題行動)を解消・改善したりすることが挙げられます。
一方、ある目標を設定し、その目標を達成することで、より良い状態をつくろうとする「目標指向型アプローチ」もあります。
介護では、高齢者の加齢現象や脳卒中の後遺症などの障害を対象とすることが多く、これらの現象・障害は「解決できない課題」であることがほとんどです。
したがって、介護では課題解決型アプローチを併用しつつ目標指向型アプローチを中心にして進めます。
【課題解決型アプローチの流れ(例)】
本人が抱える課題を解決することで、より良い状態をつくる
骨を骨折したAさんは普段の生活に支障があり、気持ちも沈みがちになる
↓
病院や施設で腕が元通りに使えるように訓練をする
↓
腕が治り元の生活を送れるようになったことで、Aさんの心も晴れやかな状態に
【目標指向型アプローチの流れ(例)】
目標を設定し、達成することで、より良い状態をつくる
病気になって以降、片麻痺もあり家に閉じこもりがちのBさん
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昔から趣味の写真撮影を再開してみたら…と声をかけ、撮影した写真を施設に飾ったことで本人もその気になる
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いろいろな場所に行って撮影することが楽しく生き生きとした生活を送るようになる
【情報提供元】
デイの管理者&リーダー「だよりね」
【学ぶ】
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