本人はどう思っているのでしょうか?
「不安やストレスを感じる」
認知機能の衰えによって物事が理解できなくなる不安や焦燥感がストレスとなり、安心感を得るために口唇傾向(目についたものを口に入れる)の症状が出ているのかもしれません。
「おなかがすいた」
満腹中枢がうまく機能しなくなることで食欲の抑制が効かなくなり、空腹を感じやすくなります。
認知機能の衰えによって、目の前の物を食べ物だと誤認し、口に入れてしまうことがあります。
NG!対応
「何をしているんですか!」
「食べたらダメ!吐き出して!」
異食を発見したとき、スタッフが驚いて大きな声で静止する。
慌てて異食した物を口から出そうとする。
異食していることを発見した場合は、ご利用者を驚かせないよう落ち着いて対応することが大切です。
大きな声を出すと、驚いて反射的に飲み込んでしまうことがあります。
たとえご利用者の安全を守ろうとした行動でも、強い口調で静止することで萎縮させたり、不安な気持ちを抱かせてしまいます。
OK!対応
「こちらの方がおいしいですよ」
落ち着いて優しく、代わりになる本物の食べ物と交換してもらう。
異食行為を怒ったり責めたりせず、本人のプライドを傷つけないように、落ち着いて優しく対応しましょう。異食行為をほかのご利用者に知られないように、速やかに静かに解決することが尊厳の保持につながります。
まずは、何を異食したのか、口の中にあるのか、飲み込んでいないかなど確認しましょう。
口の中に残っている場合は取り出す必要がありますが、指を突っ込むと噛まれる可能性があるだけでなく、ご利用者も不快に感じます。
おやつなど食べ物を提供し、できるだけ自分で口の中の異物を出してもらうよう促しましょう。
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