「記録ソフトを使っているから安心」は大きな勘違い
介護記録ソフトやマニュアルなどは、経験が浅い職員にも一定の業務内容が担保できることや効率化に役立つ一方でデメリットもあります。
導入する場合は、デメリットもよく考慮・理解した上で使用することが大切です。
生産性向上の名のもとに、知識・経験がない職員でも運営可能となるさまざまなツールや記録ソフトが開発されています。
それ自体は悪いことではありませんが、使用にあたってはいくつか注意が必要です。
【質問】
<Q1>もしあなたが経営者だったら、どっちの人を選びますか ? ?
「臨機応変な人」vs「臨機応変さがない人」
「創造力あり」vs「創造力無し」
「自主的な人」vs「指示待ち職員」
「技術あり」vs「技術なし」
「個々に対応可」vs「個々へ対応不可」
<Q2>牛丼やハンバーガーのチェーン店で何年も働いていたら、美味しい牛丼やハンバーガーが作れますか?
上記の質問にどう回答されましたか?
自動化された仕事やマニュアル化された仕事は便利かもしれません。
また未経験者もすぐに対応できるかもしれませんが、そのような仕事ばかりを続けていると自分で考える能力や個別支援能力、創造力、臨機応変さなどの能力は伸びにくくなります。
選択・入力項目が決まっている記録ソフトは便利ですが、「固定的な思考回路」や逆に「項目にあてはめていく思考」「定型化志向」に陥りやすく、それは知識や技術の新規性や創造性を狭める可能性があるため、非常に注意しながら使用しなければいけません。
ケアの一番の醍醐味は、「本人の生活を充実させる目標を立て実現する事」です。
そこには職員の「思考」や「視点」が大きく影響し、アセスメントからも柔軟で新しい思考や視点が求められます。
今までのやり方をもとに構築された記録ソフトやマニュアルは未経験者でも業務ができて便利ですが、自身のキャリアアップに繋がる経験がしにくく、上記のデメリットがあることも理解した上で使用する必要があります。
【動画】
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