働きがいのある職場づくりの総仕上げ、人材確保について取り上げます。
事業所のトップや人事担当者が、介護の仕事の魅力を熱く語れるかどうか、そして職員にきちんと伝えておくことが大切です。
「想像以上に仕事がしんどかったので辞めます」と言われてから、慌てて介護の良さを伝えてもダメなのです。
風邪をひいてから、予防注射をするようなものです。
「今は大変だけど、これを乗り越えたら…」などと、慌てて説得を試みたところで、「辞めると言ってるのに、なぜ今ごろになってそんな話をするんだ」と逆に反感を買うことになるでしょう。
ですから、その前に社内研修などを通じて、予防注射をしておく必要があるのです。
介護業界が社会の中でどれだけ必要とされているのか、これからの世の中が、介護を中心にどのように変化しようとしているのか、安心して長く働き続けることができるのかなど、「介護の仕事は大変だけど、こんなに良い面がある」という仕事自体の魅力を、相当の熱量を持って、職員にしっかりと伝えましょう。
介護業界の現状と将来性
まず介護業界の現状と将来性について、大手企業が積極的に介護業界に参入していることを知ってもらいましょう。
アシックス、イオン、ソニー、損保ジャパン、パナソニック、ライザップ、ローソンなど、誰もが知っている有名企業が介護事業に参入していることに驚きの表情を浮かべる職員が多くいます。
大手企業が成長市場と見込んで参入している現状や、巨大資本の企業が介護業界に参入してくれば、介護サービスや事務作業の省力化、効率化が進み、介護業界全体の発展にも通じることを伝え、業界の将来性を認識してもらいます。
また一方で、人口減少により、介護・医療業界以外の日本国内のあらゆる業界の売上は減少し、業績不振からリストラの嵐が吹き荒れる可能性が高いこと。
さらに、ロボットやAIの普及が進めば、ロボットに仕事を取られてしまう労働者が大量に出てきます。
これについては、あまり悲観的にとらえる必要はないという意見もありますが、危機管理の鉄則は、想定される最悪の状況に備えることです。
楽観的に考えて、安易に職業選択をしてはならないのです。
そんな中でも介護や医療など、人に直接かかわる対人援助の仕事は、人間でなければ難しい分野として、これからもますます必要とされます。
介護の仕事の安定性や将来性は、これだけ変化の激しい時代の中でも、決して悪くはない、むしろ有望な仕事であることをしっかり伝えましょう。
【情報提供元】
だよりね
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