参加する活動を自分で選択できる短時間リハビリ型デイサービス
施設紹介:「リハビリ型デイサービスLocomoきりん」(岐阜県)
岐阜県高山市にある「リハビリ型デイサービスLocomoきりん(以下、Locomoきりん)」は、2015年9月に個別リハビリに特化したデイサービスとしてオープンしました。
「介護が必要な状態になっても、望む場所で最期まで、自分らしく生きられる地域にしたい」という考え方に基づき、ご利用者が豊かな在宅生活を送れるように支援しています。
生涯、社会とつながるために自分ができることを増やす場所
Locomoきりんを運営する株式会社ケアトピックでは、同法人が提唱する『福祉の里構想※』に基づき、グループ全体で地域密着のさまざまな取り組みを行っています。
「“ご利用者様のために”、と介護サービスを多く提供することがかえって普通の社会とのつながりを断ってしまいやすい。もっと地域社会とのかかわりを持てるよう、リハビリも福祉も変えていかなければいけない」と話す執行役員の上井さん。
※福祉の里構想…きりんグループの連携やスタッフの専門性を生かし、ご利用者や地域の方々が幸せに共生し、誰もが住みよい社会をつくるためのビジョン
そのビジョンの一つとして2021年10月にスタートした草木染めは、地域交流の中でつながった「株式会社木と暮らしの制作所」と協同で始めたプロジェクトです。
地元産の木材で家具を製作する際に副産物として出る樹皮や木のチップを有効活用し、ご利用者の力を借りて、1枚ずつ丁寧に、ナチュラルでやさしい色合いに染め上げます。
ご利用者の作業的なリハビリにとどまらず、本当に社会に必要とされる高品質な商品を生産し納入することで、“社会的な役割”と“喜び”を得ることを大切にしています。
活動の参加は自由ですが、楽しそうな活動の様子を見ていたほかのご利用者も自発的に加わることが増え、今では草木染めをすることを目的に来所するご利用者もいるほどです。
「サービス利用日ではない日でも、染め物をするためだけに来所される方もいるんですよ」と笑顔で話す責任者の加藤さん。
「運動して身体機能を高めることも効果はありますが、自分がやりたいことに熱中して活動することでそれ以上の効果が出ています」と上井さん。
ご利用者が自主的に活動することで、身体機能の維持・向上だけでなく、やりがいや達成感、心の健康づくりにもつながっています。
自分で選ぶから訓練だって楽しい
短時間リハビリを行うLocomoきりんでは、限られた時間(午前の部、午後の部/各3時間10分)を有効に使い、ご利用者の希望に沿ったリハビリを行っています。
集団体操や専門職の個別機能訓練のほか、空いた時間には草木染めの活動など、そのときの気分や体調によって自由に選択が可能です。
【情報提供元】
月刊デイ
【学ぶ】
■【2021年12月31日(金)迄期間限定配信】第20回日本通所ケア研究大会(合同開催)第17回認知症ケア研修会in福山
https://tsuusho.com/conference/
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