レク・アクティビティは「ピアサポート」のきっかけづくり
通所系サービスが在宅系サービスと最も異なるのは、ご利用者同士が時間・空間を共有しているということです。
「あの人ががんばっているから、私もがんばらなくちゃ」というように、ご利用者同士によるピアサポートのきっかけとなるようなかかわり方が重要です。
※ピアサポート…同じような立場の人によるサポート
自己管理をしてもらう
同じ目的を持ったご利用者が小集団で体操を行う際、できるだけ楽しみながら運動してもらうことを意識していますが、それだけでなく、家にいる時もふと思い出して体操をしてもらう工夫として「シンプルな運動」を反復することを意識します。
実際にその運動を行う時に目的をしっかりお伝えして、ご利用者自身が納得して自己管理できることを目指します。
第1ステップ 〜自分を売り込む〜
要支援・要介護者を対象にしている以上、体のどこかに問題を抱えている方がほとんどです。
どこか痛かったり、体調が優れないときに運動するのは、しんどいものです。
運動している時に楽しいと思えなければ始まらないし、続きません。
ご利用者に楽しんでもらいたいという想いを持って、「あんたが指導してくれる体操なら参加するわ」と言ってもらえるように、まずは自分を売り込んで、信頼関係を築きましょう。
第2ステップ 〜運動を売り込む〜
ただし、「あんたが指導してくれなきゃ体操をしない」となってしまうことを防がなければいけません。
一人のご利用者と四六時中一緒にいるわけにはいきません。
提供する運動が何に効果があるのか、なぜ必要なのかを理解してもらい、実感してもらう必要があります。
生活に即した場面で楽になった、できるようになったと、できるだけ感じていただくことが重要です。
第3ステップ 〜利用者自身でできる〜
「この運動がいいな」と思っていただけたら、最後はそれをご利用者自身に率先して実行してもらうことが重要です。
難しいことですが、ここが目標です。
ほんの少し意識を変えることができれば、必ずその方の機能は多かれ少なかれ改善します。
第2ステップ止まりの方は、維持できてもなかなか改善までいかないケースがほとんどです。
もちろん、認知症のある方などで自己管理が難しい方もいますが、そこはその人に合わせた工夫が必要です。
【情報提供元】
日本ケアレク研修会2025
【お役立ち研修】