【取り組みを行った目的】
厚生労働省が「通所系サービスが介護サービス提供時間中に地域に出て住民との交流や清掃活動を行ったり、外部の企業と連携しボランティアなどの社会参加活動を行う際の留意点」を受け、インフォーマルサービスとして見守り付き洗濯ボランティア活動を要介護利用者と行い、その後の発展があったためここに報告する。
【具体的な取り組み】
ゴールド人財センター(プログラム名)として、繁華街に点在する飲食店や遊歩道の清掃等、企業より発注のある仕事などの依頼を受けて活動を行っている。
その中でも、働き手=高齢者が多い“洗濯”事業へスポットをあて見守り付き洗濯ボランティア活動から保険外サービスまでの発展を目指す。
【実施前の状況】
まだまだ“現役”で働きたい、誰かの役に立ちたいという活動として位置づけはでき、一個人として活躍できる場の提供もおこなえたが、単なるボランティアで留まっていた。
【実施後の変化】
“洗濯”事業を保険外サービスへの発展を目指す上で、大事な働き手の確保がしやすく、併設型の有料老人ホームとの相性も良かったと感じる。
又、高齢者同士のコミュニケーション量も増え、精神機能の安定化が見受けられた。
【結果】
要介護者の活動域が自宅から通所事業所に限定されていたものが、地域の有料老人ホーム、地域の商店街へ出向くことが多くなり、また、有償ボランティアとしてのお給金も出ることで、利用者個人の活動域と活動量・活動意欲の向上につながった。
【考察】
利用者が一個人としてどうすれば社会に働きかける存在になれるか。
社会福祉を実践するものとして、利用者や私たちも一市民として、高齢者=資源=働き手として確立できる仕組みを構築する事も私たちのお仕事だと感じた。
高齢者も障害も関係なく活躍する社会、私たちが福祉の目指す「一億総活躍社会」はそんな社会ではないだろうか。
【情報提供元】
第20回日本通所ケア研究大会
シラサギデイサービスセンター
https://www.sirasagi-care.co.jp/
【学ぶ】
■デイの基準と運営指導・監査対応セミナー
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