会長:妹尾 弘幸の個人的見解
家族支援の評価として「家族支援加算」の提案
昨年の介護保険部会で、ある委員から次の言葉が出ました。
「家族支援は非常に重要にもかかわらず、家族支援のサービスが介護保険には無い」
発言が出た際に、他の委員は誰も否定・補足しませんでしたが、通所介護では「利用者家族の身体的及び精神的負担の軽減」が基準省令で求められています。
家族支援の重要性、必要性については、その後の会議で多数の委員から発言がありました。
私が代表を務める総合介護施設ありがとうでは、家族支援を行うにあたり「家族の負担感調査」→「評価」→「計画策定」→「介入」の実施を行っております。
そして、家族支援の方法はさまざま考えらます。
例)
・家族向け介護セミナー
・家族会
・家族との交換日記
・24時間無料相談受付 など
「効果」の可能性を狭くしないためにも、今後の介護報酬改定で家族支援における「評価」「計画策定」「介入」の一連の過程に対する加算(プロセス加算)として「家族支援加算」を創設すべきだと考えます。
社会的孤立感の解消として社会的交流、役割づくりの実施で「地域拠点加算」の提案
社会的孤立感の解消の評価として、地域での役割づくり、居場所づくりの実施に対して小規模多機能型居宅介護や介護老人保健施設と同じように加算への反映が考えられます。
厚生労働省の委託研究事業の調査で、「事業所・地域での役割発揮が要介護度の改善に役立つ傾向あり」という報告があります。
地域交流でご利用者の役割を創出する効果は、デイも同様に効果があるのではないでしょうか。
小規模多機能型居宅介護では、地域交流が「総合マネジメント加算」の算定要件になっています。
今後、通所介護を地域包括ケア推進の拠点とするためにも、「地域拠点加算」などを設定することが必要だと思われます。
例)
・ご利用者の役割づくりを創出
・ご利用者の生活支援体制構築
・デイの地域交流
・デイの地域貢献活動
※上記の各分野で1つ以上の活動を実施した事業所が算定など
【学ぶ】
■実践!認知症ケア研修会2023
■デイの基準と運営指導・監査対応セミナー
■認知症ご利用者の生活行為向上のためのリハビリアプローチ
https://tsuusho.com/livingfunction
■リハ職・機能訓練指導員が実践するべきトレーニング・評価・実技セミナー
■介護制度と報酬改定への対策&デイサービス見学会
https://www.tsuusho.com/ds_tour
■デイ運営特別セミナー
https://www.tsuusho.com/special
■【オンライン講座】PEAPに基づくご利用者を取り巻く施設環境づくり
https://tsuusho.com/lp_creating_an_environment