介護現場におけるハラスメントでは、ご利用者・ご家族によりカスタマーハラスメントも大きな問題とされています。
ハラスメント対策では、パワーハラスメント対策に付随して、このカスタマーハラスメント対策にも積極的に取り組むことで、働きやすい職場づくり、職員の離職防止にもつなげましょう。
運営基準のハラスメント対策の内容ってどんなこと?
運営基準には「職場において行われる性的な言動又は優越的な関係を背景とした言動であって業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、職場環境が害されることを防止するための方針の明確化などの必要な措置を講じなければならない」と定められています。
どんなことをすればいいの?
パワーハラスメント対策が必要です。
また、カスタマーハラスメント※(カスハラ)への対策も重要です。
※カスタマーハラスメント
利用者やその家族からの過度なクレームや悪質な迷惑行為のこと。
「ケア・ハラスメント」ともいう。正当な理由のあるクレームと違い、根拠のない言い掛かりや一般の許容範囲を超えた過度な要求・主張を指す。理不尽な要求、長時間の拘束、罵詈雑言、暴力行為など。
カスタマーハラスメント対策が急務
法人は、職員に対して「安全配慮義務」を負っているため、職員がその生命、身体などの安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をしなければなりません。
内部のパワハラやセクハラなどへの対策とともに、利用者やその家族などの外部からのハラスメント対策は必須です。
介護現場では、以前から利用者・家族からのハラスメント「カスタマーハラスメント」によって、離職したり、心身に不調を抱えてしまうケースがあり、その対策が重要視されています。
運営基準の解釈通知には、事業者が講じることが望ましい取り組みについて、「顧客等からの著しい迷惑行為(カスタマーハラスメント)の防止のために、雇用管理上の配慮として行うことが望ましい取り組みの例」を挙げています。
【情報提供元】
月刊デイ2022年6月号
https://dayshop.biz/item/detail/1187.html
【学ぶ】