通常のリハビリテーション・機能訓練に加え
・失語症のご利用者が家族との会話を楽しむための訓練
・年賀状や手紙などを書くための訓練
・パーキンソン病の方が電話での聞き返しが減る為の会話訓練
・むせなく食事が食べられ、口腔内の衛生を保つ訓練
・食事をする際の姿勢の調整や訓練
・食事をしやすくできるように机・イスや自助具の選択
・集中してご利用者が食べることのできる環境設定
・認知症の方への口腔ケアの導入・かかわり方
・義歯の使い方・ケアの仕方の指導
など、言葉や嚥下機能に関する訓練やかかわりが多くあります。
ご利用者とのかかわり方のポイント
高齢者では、リハビリをして家での生活を豊かにしたいと希望されている方が多くいらっしゃいます。
本人の主訴からアセスメントを行い、ご本人がどのようなことを希望されているか、実現したいことなどを引き出し、現状の心身状況を踏まえた上で訓練を行います。
現状の機能をいかに落とさず維持していただくか、その方の生活をいかに豊かなものになるよう支援していくか、普段から常に意識してかかわることが大切です。
デイサービスでの失語症の方とご家族へのかかわり方
あるご利用者のご家族は、「リハビリで以前のように会話をできるようにしてほしい」と希望されていましたが、ご利用者からは「しゃべりたいけれど、思うようにしゃべれない」と本音を訴えられることがありました。
ご家族の希望がご本人にとってストレスになっていたため、施設ではご本人の気持ちを受け止めて共感し、精神的な負担にならないようなかかわりを心掛けました。
また、ケアマネジャーに状況をきちんとお伝えして、ご家族との間に入っていただきながら、病院のSTや主治医にも意見を聞き、診断書を出していただいて、ご家族にご本人の正確な状況をお伝えするように働きかけました。
介護分野のSTの役割は、日常のケアや訓練に介入しながら、介護職やPT、OTとは違う目線でご利用者を評価し、多職種やご本人、ご家族に必要な助言・指導を行っていくことが大切です。
【情報提供元】
リハージュ
【学ぶ】
■【オンライン配信】2024年介護報酬改定の影響と対応
https://tsuusho.com/special_ondemand
■デイの管理者養成講座&運営改善講座
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■【令和5年度版】デイの基準と運営指導・監査対応2日間セミナー
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■【オンライン講座】PEAPに基づくご利用者を取り巻く施設環境づくり
https://tsuusho.com/lp_creating_an_environment