厚生労働省は、介護福祉士の国家試験制度を大幅に見直す方針を固めました。
試験問題を3分割し、それぞれのパート合格を認める方針です。
パート合格区分は翌々年まで持ち越しが可能。
翌年は不合格部分のみの受験で済む。
2025年度からの実施を目指しています。
介護人材不足が進む中、外国人介護従事者らが受験しやすい環境を整えていく。
以下、介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会(第2回)資料より
【1】有効期限設定の考え方
パート合格導入に当たっては、一人ひとりの状況に応じた学習をより後押しし、介護福祉士としての知識・技能を担保することが必要。
パートについて、一定の知識水準を維持する必要があること、介護報酬改定など定期的に行われる制度改正に対応した知識を身につける必要があること等を踏まえれば、パート合格に関する有効期限を設けることが考えられるのではないか。
【2】有効期限とその理由
(有効期限)
受験した後の翌年・翌々年(2年)までとしてはどうか。
(理由)
・実技試験免除のための介護技術講習会を受講した者については、それを修了した年に行われる実技試験に加えて、翌年及び翌々年に行われる実技試験が免除されていた
※ 実技試験は今年度から廃止
・1年毎に1パートずつ合格していくことが可能になる。
・合格科目免除を導入している保育士試験も同様に翌年・翌々年(2年)まで有効としている。
【3】その他(カリキュラム改正時の取扱い)
有効期限は受験した後の翌年、翌々年までを基本的な考え方としつつ、今後のカリキュラム改正の際には、国家試験在り方検討会において、改正内容を踏まえてパート合格の有効期限やパートのまとまりなどの取扱いについて、変更の有無を含めて、改めて議論頂くのはどうか。
【情報提供元】
介護福祉士国家試験パート合格の導入に関する検討会(第2 回)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41488.html