収集癖のある認知症のSさんは、使用済みのティッシュペーパーをポケットに詰めたり、トイレットペーパーをクルクル巻き取って衣類に詰め込んだりします。
デイサービスのテーブルに置いているティッシュ箱を持ち帰ろうとすることもあり、返してもらおうとすると「私のものだ!盗るな!」と怒るため、スタッフは対応に困っています。
なぜ?を考えて寄り添う
自分や家族の安心につながる行動を取っている
私たちは、過去・現在・未来といった時間の流れを理解した上で思考することができるので「昔(当時)は必要だったが、今は要らない」と総合的に判断し、収集の必要がある場合は、必要最低限な量を計算することもできます。
しかし、認知症の人は、日時や時代の認識にズレが出やすかったり、過去の体験に基づいた経験的判断を行いやすくなります。
そのため必要・不要の目線ではなく、経験的に自分や家族が安心できそうなものを「備え」として収集する傾向にあります。
「備えあれば憂いなし」という言葉の通りの行動ですので、「ものを大切にしている」のだと、その行動に理解を示すことが大切です。
皆さんもつい集めていませんか?
私たちは必要な物を備えているだけなのに、「収集癖だ」と言われると嫌な気持ちになりませんか?
認知症の人も同じ思いです。
対応で寄り添う
収集行為を否定せず、安心感を与える対応をする
収集は「ないと困る」という不安からくる行為ですので、以下のように安心感を与える対応を心掛けましょう。
(1)収集行為を否定しない
(2)集めた事実や努力を認める
(3)収集量を共感する
(4)収集の目的や理由を教えてもらう
(5)勝手に捨てない
(6)趣味や得意なことに取り組んでもらう
【情報提供元】
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【学ぶ】
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