認知症は「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4つが代表的なもので、これらを総じて「四大認知症」と言います。
脳に障害が起こっている部分の違いから、それぞれ異なる症状が現れます。
■アルツハイマー型認知症
特殊なたんぱく質(アミロイドβ、タウ)がたまることによる神経細胞の破壊が原因で起こる
【特徴・症状】
・四大認知症の中で最も罹患率が高い(男女比では女性のほうが高い)
・発症年齢は幅広いが、高齢になるほど発症率が高い
・病識(自分が病気であるという認識)がない
・運動機能は比較的重度になるまで保たれる
・もの忘れ、見当識障害、実行機能障害がみられる(もの盗られ妄想、失認・失行、行方不明などの行動として現れる)
■脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害が原因で起こる
【特徴・症状】
・脳血管障害を起こすたびに認知障害が悪化する。障害されていない部分の機能は正常であるため、「まだら認知症」とも言う
・片麻痺や半側空間無視がある
・意欲が衰退し、自発性が低下する
・思考や反応、行動がゆっくりになる
・怒りっぽくなったり、涙もろくなったりと感情の振り幅が激しくなる
■レビー小体型認知症
大脳や脳幹に「レビー小体」というたんぱく質がたまり、脳が委縮することで起こる
【特徴・症状】
・幻視・幻聴がある
・パーキンソン症状(筋強剛、仮面様顔貌、動作緩慢、すり足歩行など)がみられる
・レム睡眠行動障害(大声で寝言を言う、手足をバタバタ動かすなど)がみられる
・自律神経障害(起立性低血圧、多汗など)がある
・薬剤過敏性がある
・調子の良いときと悪いときがあり、症状が出ないこともあるため診断が難しい
■前頭側頭型認知症
前頭葉と側頭葉の萎縮によって起こる。ピック病、運動ニューロン疾患、前頭葉変性症なども含まれる
【特徴・症状】
・初老期の発症が多く10年ほどかけて緩やかに進行する
・初期から行動を自制する力が失われ、社会的な対人関係が破たんする(反社会的行動)
・相手への思いやりや配慮ができなくなる(情動の欠如)
・同じ時間に同じ行動を繰り返す(常同行動)
・場所や空間の見当識は比較的保たれている
・甘いものを好むようになる
【情報提供元】
認知症ケア各種療法
https://dayshop.biz/item/detail/2174.html
【学ぶ】
■実践!認知症ケア研修会2023
■デイの基準と運営指導・監査対応セミナー
■【オンライン配信】2024年介護報酬改定の影響と対応
https://tsuusho.com/special_ondemand
■デイの管理者養成講座&運営改善講座
■介護制度と報酬改定への対策&デイサービス見学会
https://www.tsuusho.com/ds_tour
■デイ運営特別セミナー
https://www.tsuusho.com/special
■【オンライン講座】PEAPに基づくご利用者を取り巻く施設環境づくり
https://tsuusho.com/lp_creating_an_environment