在宅で生活される高齢者において気になること、注意していることといえば「転倒」です。
これは、多くの高齢者が口をそろえて言います。
転倒を予防するためには、ウォーキングや筋トレマシンで筋力アップを図るなどいろいろな方法があります。
しかし、難しいのは「継続」することです。
「継続は力なり」という言葉がありますが、続かなければ筋力もつかないし、転倒のリスクは変わりません。
そこで継続するために必要なのは、「楽しみながら日ごろの成果が分かるもの」だと考えました。
成果が分かればモチベーションも上がりますし、楽しくなければ続きません。
転倒予防のためにウォーキングを促したり、家で簡単にできる筋トレを指導したりするケースも多いにあると思いますが、なかなか継続できる方が少なくありませんか?
そこで、経過が追えるゲーム性のあるレクに変えたところ、結果を自慢しに来られる方が徐々に出てきました。
すべての人に当てはまるわけではないですが、結果が出ると人は自然と継続しちゃうんですね。
在宅で自主トレを継続していただくには工夫が必要です。
わざわざやるのではなく、ついでにできることも大切です。
例えば、トイレに行ったときに手すりにつかまって足踏みをする、食事の前に口の体操をするなど、何かのタイミングのついでにできることを提案すること。
そして、その都度思い出せるように貼り紙をしておくなどの工夫も必要です。
また、あまりたくさんのことをやるとなると続かないことが目に見えていますので、多くても一度にやる体操は3つ程度にしたほうがよいでしょう。
しかし、それでは提供できる運動が限られてしまいますので、そこに「気持ちいい」をプラスした運動を行うとよいでしょう。
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