貢献や社会参加、ご利用者のやりがいを生み出すデイサービス
施設紹介:「医療法人ORALISSデイサービスくつい」(岐阜県)
岐阜県揖斐郡にある「医療法人ORALISSデイサービスくつい(以下、くつい)」は、歯科クリニックに併設する定員65名のデイサービスです。
地域貢献や交流をご利用者のやりがいや生きがいにつなげることを目的に、デイサービスの畑で栽培した野菜を販売し、その売上を一緒に作業する障害者の給与とする活動や、チラシゴミ箱プロジェクト、SNSを活用した近隣の商店やレストランなどと連携するイベントなどを開催しています。
ご利用者の多くが農業経験者。農家ではないからこそできる農福連携
くついは令和元年5月にオープンしました。
「一日の中で決まったプログラムは特になく、午前中は入浴や個別機能訓練、畑作業、自宅から持ち込んだ手芸、脳トレ、午後はカラオケやリハビリ体操、個別機能訓練、チラシゴミ箱、雑巾作りが同時に進行し、皆さんは好きなものに参加します」と管理者の畠山さん。
理事長で歯科医師の羽田野さんによる口腔指導や歯科衛生士による口腔ケア、理学療法士や作業療法士による機能訓練、看護職員による医療的ケアなども行っています。
中でも、くついの中心的なプログラムが、農福連携で実施する「畑作業」です。
収穫した野菜は、ご利用者が出荷・販売。“売り上げは障害者の給与になる”ことでやりがいアップ!
くついでは、近隣にある障害福祉サービス事業所「ふれあいの家」(以下、ふれあい)と連携して畑作業をしています。
畑の管理や栽培計画は送迎の専属スタッフが中心となり、日ごろの畑の管理(草とりなど)をご利用者と障害者が一緒に行います。
収穫や袋詰め、販売はご利用者が行います。
ご利用者には売り上げは“障害福祉の子たちの給与になる”と伝え、目的を明確にします。
敷地内の販売所では即日完売になるほどの人気です。
現在は毎月2万円ほどの売り上げですが、昨年末に畑を拡大し、収穫量と売り上げの増大を計画しています。
「収穫量や出荷が増えれば、さらにご利用者のやりがいも大きくなります」と畠山さんは話します。
【情報提供元】
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