感覚は、すべての動作・活動・行為に必要不可欠な機能です。
しかし、重要な機能にもかかわらず、介護の場面ではあまり取り上げられず、トレーニングも行われていません。
感覚の入力量が減ると、認知症が進行することが明らかになっています。
感覚に関する訓練・リハビリもしっかりと実施しましょう。
感覚には、以下の種類があります。
■体性感覚
・表在感覚
→触覚(触った感覚)
→圧覚(押された感覚)
→温冷覚(温かさ、冷たさを感じる感覚)
→表在痛覚(体表面の痛み)
・深部感覚
→振動覚(振動を感じる感覚)
→関節覚(位置覚:手足の位置が分かる感覚、運動覚:手足の運動方向が分かる感覚)
→深部痛覚(体深部の痛み)
■特殊感覚
→視覚(光や景色を感じる感覚)
→聴覚(音を感じる感覚)
→前庭覚(加速度や傾き、回転を感じる感覚)
→嗅覚(匂いを感じる感覚)
→味覚(味を感じる感覚)
■内臓感覚
→内臓感覚(空腹やのどの渇きなどといった内臓の感覚)
→内臓痛覚(内臓の痛み)
感覚-知覚-認知
感覚は、外部からの刺激に対して「感覚」「知覚」「認知」の3つの過程を経ます。
例:「1月ごろ、空から何かが落ちてきているのを見たとき」
「感覚」…何か落ちている
「知覚」…白いものが落ちている
「認知」…雪だ
感覚の訓練・リハビリ例
・感覚ドミノ
→目を閉じた状態で、ボタンや布などさまざまな材質のものを貼ったパーツに手で触れ、同じ材質のものが隣り合うようにパーツを並べる
・指タッチ
→目を閉じて、スタッフの指先が体のどこに触れているかを答える
・におい当て
→袋の中に入っているものを、においだけで当てる
・足の裏の感覚トレーニング
→足の裏の感覚だけで触れているものの数を当てる
・同じもの探し
→服の左右のポケットにいろいろな小物を入れ、同じものを一つだけ探し出す
・重さ比べ
→重さの違うものを両手に持ち、どちらが重いかを当てる。
【情報提供元】
月刊デイ
【学ぶ】
■【会場参加+オンライン参加】第19回日本通所ケア研究大会(合同開催)第16回認知症ケア研修会in福山
https://meeting.tsuusho.com/conference/
■個別機能訓練・リハビリの実技と効果向上セミナー
https://tsuusho.com/kunren_jitsugi
■デイで働く機能訓練指導員のためのリハビリ・機能訓練スキルアップオンライン講座
https://www.tsuusho.com/lp_functionaltraining
■新報酬対応! 令和3年度からの通所介護計画書・個別機能訓練計画書などの書類総合セミナー
https://tsuusho.com/limited_edition/
■デイ加算算定のための評価・書類・記録・プログラム
https://tsuusho.com/limited_edition/
■新入浴介助加算の書類・プログラム総合
https://tsuusho.com/limited_edition/