ケアは「改善する」→「低下を防ぐ」→「低下を遅らせる」→「低下しても大丈夫にする」の考え方で
認知症の方への生活支援は、改善が見込める場合は可能な限り改善するように働きかけ、改善が見込めない場合は、レベル低下を防ぐとともに、現在のレベルでも充実した生活が送り続けられるように働きかけます。
例えば、記憶力低下の場合、記憶力が改善する可能性がある場合は、漢字、計算、迷路、足し絵などの各種テキストやレク・アクティビティなどの中で、記憶力を改善するプログラムを提供していき、改善が期待できない場合は、その記憶力レベルで過ごせるように、職員が本人の記憶力に成り代わって教えたり、掲示物を貼ったり、記憶補助用具を使用したりします。
また、あまり記憶力が必要ないように、分かりやすい環境にするなどの工夫をします。
すなわち、改善できることは可能な限り改善し、低下が防げることは可能な限り低下を防止・遅延させ、防げない場合は、低下した状態でも安心して豊かな生活が過ごせるように、本人の残存機能・能力を最大限生かしながら、職員の直接的ケアや環境設定などを工夫することで支援していくということです。
日常的な生活場面の目標設定
(例)記憶力低下の場合
(1)改善する
→漢字、計算、迷路などの各種テキストの実施、レク、アクティビティなどで改善プログラムを提供
(2)低下を防ぐ
→漢字、計算、迷路などの各種テキストの実施、レク、アクティビティなどで改善プログラムを提供
(3)低下を遅らせる
→本人に代わって職員がサポート
(4)低下しても大丈夫な環境にする
→掲示物を貼る、記憶補助具の使用
「記憶」「注意」「計画力」「想像力」「空間認知」などの機能のうち維持・改善・悪化の遅延が望める場合は、課題解決型アプローチである「介護予防」を実施し、症状の改善などが望めない場合は、目標指向型アプローチの方法である代替・支援・環境改善を主体としたアプローチで対応する。
【情報提供元】
デイの管理者&リーダー「だよりね」
実践 認知症ケア1
https://dayshop.biz/item/detail/2129.html
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