早期から低下する機能を刺激・活用する
介護分野での認知症予防で中核となる方法は、早期から低下する脳機能を刺激・活用することで、低下の遅延化、維持・改善を図ろうとする方法です。
認知症に初期に低下する機能には、以下の機能が知られています。
(1)見当識
自分が入る場所、日時などの状況を把握する能力。
時の見当識、場所の見当識、人の見当識があります。
(2)記憶
物事を忘れずに覚えておくことです。
文章や会話など文字にできるものだけでなく、自転車の運転など体で覚えたものも含みます。
(3)注意
あるものに意識を向ける機能です。
注意を向け続ける「注意の持続」、他のものに注意を移す「注意の転換」などいくつかの機能に細分されます。
(4)遂行機能・計画力・対応力
遂行機能とは、少し複雑な事を実行する機能です。
計画力とは、将来実施することを計画する力のことです。
対応力とは物事に対して、自分が取る方策を決め、実行する能力のことです。
日ごろから、上記各種機能の評価を意識して本人の様子を観察すれば、わざわざ評価時間を設けなくても、相手の機能把握は可能となります。
職場内で、「このような場面で、こうだったので○○の機能が△△していると判断しました」というような情報交換をしておくと、お互いの観察力が向上します。
【情報提供元】
実践 認知症ケア2
https://dayshop.biz/item/detail/2152.html
デイの管理者&リーダー「だよりね」
【学ぶ】
■介護制度と報酬改定への対策&デイサービス見学会
https://www.tsuusho.com/ds_tour