更衣・整容は生活のスタートです。
出掛けるとき、帰宅後、就寝前など、次の行動のために身なりを整えます。
しかし、認知症になり、更衣の一部の動作を忘れてしまうと服が着られなくなり、次の行動にも支障が出ます。
「外出するための服に着替えられないから外出ができない、したくない。」
「就寝着に着替えられないから寝たくてもその気分になれない…。」
こうやって考えると、更衣・整容と行動には密接な関係があります。
そのため、認知症になってもなるべくひとりで、もしくは最小限の支援で更衣・整容を行えることが大切なのです。
更衣がしやすい環境設定
施設などでは、つい職員が全部を手伝ってしまうことがあるかもしれませんが、自宅で更衣をすることを考えた上で、施設の中でご自身がしやすいような環境に整えていくことが重要です。
専門職がいる施設での支援の方法を考えましょう。
自分で服を探す、着る
服を着るためにはまず、自分の服を自分で探すことからしてもらいます。
その際、取りやすく、分かりやすいように表示をします。
自分の名前が認識できる場合、ハンガーに記名をするなどの工夫をします。
ポイントとしては、洗濯バサミを使って帽子なども一緒に管理できるようにしておくことです。
必要なものを一緒にすることで、本人の行動も一回で済むので混乱しにくくなります。
着るときは自分の名前があるハンガーを探し、自分で服を着る。
そうすると間違いも少なく、自分で探して自分で着たという自信につながります。
収納時はハンガーに掛けると見付けやすい
また、自宅では服をタンスにしまっていることも多いと思いますが、洋服ダンスにすべて収納してしまうと、自分の服をどこにしまったのか分からなくなってしまいます。
認知症の方にとっては、着る服が見える場所にハンガーなどに広げて掛けてある方が、分かりやすく理解しやすいのです。
畳んだままの服では、広げたときのイメージができない場合もあります。
本人の認識力を理解して、適切な環境を整えてあげてほしいものです。
いつまでもご自身の意思で更衣を行って、行きたい場所に行く、状況に見合った更衣ができるようにすることが、認知症の進行にも大きく影響します。
更衣とは毎日、必要な行動に対して行うものなのですから。
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