自分から主体的に上司や先輩に仕事ぶりの確認を行う
仕事に対する不安は、新人時代によくあるかもしれません。
この仕事のやり方で本当に合っているのかを上司や先輩に聞いてみたことはありますか。
不安を抱えながらも、実際に上司や先輩に(仕事ぶりを)確認することは少ないのではないかと思います。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、自分の疑問点を真摯に質問しようと思えば、意外に恥ずかしくもないですし、何より自分が主体的な姿勢になっていますから、それは自分にとって非常に学びになります。
また、先輩も聞かれて嬉しいものですよ。
そして、そこから職員同士の実のあるやり取りが始まり、利用者に安全・安心のケアを提供でき、喜ばれるはずです。
ぜひ、自分の行っていることが正しいのかどうか、恥ずかしがらずに、また億劫がらずに、確認を行ってみてください。
[質問]
リハ職が少なく、利用者に合ったリハビリをしっかり行えているか、評価がしっかりできているかどうか不安。どうしたらいいでしょうか?
[回答]
自分の姿勢を主体的にし、多方面から情報を入手する
職場に先輩やリハ職が少ないというのであれば、母校の先生や近隣地域の病院の先生に相談することもできます。
地域の研修会も利用できます。
また昨今はSNSや動画サイトなども無料で活用できるので、遠隔地の先生方とつながることも容易です。
つまり、すべて自分が主体的かどうかにかかっているのです。
組織や職場環境のせいにしても、何も変わりません。
自分が「学ぼう」「確認しよう」と思えば、いかようにでもなるのです。
あなたにもいずれ後輩や、新人が入ってきたとき、教育しなければいけない立場になります。
そのときに技術面での不安を抱えたままでは教えることができないでしょう。
その意味でも、職場・チームの技術の継承と習得が非常に大切です。
[回答]
学会や研修などに参加し、相談できる人脈や専門性を広げる
自分のかかわり方が正しいかどうか、職場の同僚に相談することが難しい場合、私は県療法士会の活動に自主的に取り組むようにしています。
県療法士会の活動に取り組み始めたころは、慣れないことも多く、新しいコミュニティで活動することに不安もありました。
しかし、学会の運営など、同じ目標があるコミュニティに所属していると、学会の成功に向けてそれぞれが意見を出し合い、さまざまな施設の特徴、その人の思いを知ることができます。
業務や利用者のこと、職場の人間関係など施設内では話せないことも相談する相手が見つかり、解決につながる糸口を見つけられます。
また、興味のある研修会に継続して参加していると、同じメンバーに会うことも増え、興味のある仲間同士語り合い、悩みを打ち明けることもできます。
研修会で学んだことが、あなたの専門性につながり、自信が持てる部分として生かされてくるでしょう。
強みを持つことで利用者だけでなく、ほかのスタッフへの波及効果は計り知れないはずです。
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