【心身機能の定義】
心身機能とは、身体系の生理的機能(心理的機能を含む)です。
身体構造とは、器官・肢体とその構成部分などの、身体の解剖学的部分です。
【機能障害の定義】
機能障害(構造障害を含む)とは、著しい変異や喪失などといった、心身機能または身体構造上の問題です。
身体機能には、筋力、筋持久力、関節可動域、体力、柔軟性、バランス感覚などがあり、精神機能には、記憶、注意、認知、感情などがあります。
廃用症候群と生活不活発病
「生活不活発病」とは、学術的表現として「廃用症候群」とも呼ばれている症状群のことです。
「廃用」という表現があまり良い表現ではないため、新しい呼称として「生活不活発病」という表現を国立長寿医療センター研究所の大川弥生氏が提唱しました。
生活が不活発なことが原因で心身の各機能が低下することで、以下のような症状が含まれます。
生活不活発病の諸症状
【局所性徴候】
関節拘縮、筋力低下、筋持久力低下、褥瘡、静脈血栓症
【全身性徴候】
心肺機能低下(1回心拍出量減少、肺活量減少)、起立性低血圧、便秘、食欲不振、脱水、利尿
【精神・神経性徴候】
知的活動低下、うつ傾向、周囲への無関心、自律神経不安定、 姿勢・運動機能低下
生活不活発病の予防・改善は、生活全体を活発化することです。
生きがいのある自然な生活を送ることが基本となります。
生活を活発化する際に重要なのは、活動の量的増加と質的向上の両者を実現することです。
例えば歩行でいうと、「量的増加」とは歩く量(距離)を増やすことで、「質的向上」とは介助歩行から自立歩行へ変化すること、車イスから杖歩行へ変化するといったことを指します。
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