【事例】
Aデイサービスは人手不足で、毎日数名に残業をお願いしないと業務が回らない状況です。
しかし入職3年目の職員Bに声を掛けると、
「この後、友人と約束があるのでできません。ほかの方にお願いできませんか?」
といつも断られてしまいます。
ほかの職員からは「なぜBさんだけいつも残業しないのか?」と不満の声が上がっています。
どちらが先?
この対処法として、まず、すべきことはどちらでしょうか?
(1)残業をするようにその都度お願いする
(2)残業する職員としない職員の処遇に差を設ける
解決策
(1)の場合「就業規則を確認して残業をお願いする」
残業は、基本的には会社が命じることで発生します。
ほとんどの会社は就業規則に「会社は業務上必要がある場合には、職員に時間外勤務または休日勤務を命じることがある」という記載をしています。
加えて「社員の希望により所定労働時間を超えて勤務する場合は、事前に所属長の許可を得なければならない。会社の許可なく所定労働時間を超えて勤務した部分については無給とする」という規則を記載することも推奨しています。
つまり残業は自分の判断で行うのではなく、会社の命令や許可に基づいて行います。
会社は労働基準監督署に「36協定※」を提出し、割増賃金を支払うことで法定労働時間を超えて労働させることができる許可を受けています。
相談にもあるように「残業の強要」は問題ですが、業務上必要な場合は、本人と話し合い残業をしてもらうように丁寧に説明をすることも大切です。
※非常に重要な届出なので再度確認しておきましょう
【情報提供元】
だよりね
月刊デイ
【学ぶ】
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