生活不活発病
【1】呼称の変更「廃用症候群」→「生活不活発病」
【2】生活不活発病は「身体面」「精神面」「社会面」で発生する!生活全般での活動低下は、生活不活発病を引き起こし、認知症発症のリスクになる
【3】生活不活発病の原因は①不活発なケア提供、②過剰介護、③無知による不刺激 など
【4】生活不活発病の予防・改善は、「スタッフの意識」「環境」「ケアでの工夫」が必要
【1】廃用症候群から生活不活発病へ
人の機能は、使わずにいると低下します。
これを「生活不活発病」と言います。
生活不活発病は、以前は「廃用症候群」と呼ばれていましたが、「廃用」という表現があまりよくないという理由から、現在の「生活不活発病」という呼び方に変わりました。
過剰な介護は、本人が持っている能力を使わせる機能を奪うため、結果として機能低下が起こります。
【2】生活不活発病の3つ(「身体面」「精神面」「社会面」)の視点
生活不活発病は、身体面・精神面・社会面それぞれで発生します。 生活不活発病では、筋力低下や骨粗鬆症など身体面に目が向きがちですが、認知機能にも発生します。
認知面での不活発な生活、認知機能面での過剰介護等への問題意識を高く持ってください。
【3】生活不活発病の原因
生活不活発病の誘発原因には、
(1)不活発なケア提供
(2)過剰介護(人・環境・その他)
(3)無知による不刺激・不活用
があります。
【4】生活不活発病の予防・改善
生活不活発病の予防改善で最も重要なことは、スタッフ・利用者・家族の意識改革です。
本人に行ってもらうよりも職員がする方が安全で早い、いろいろしてあげることが良いサービスだという職員の誤った認識、自分はお客だからいろいろしてもらうのが当然、お金を払っているのだからいろいろしてもらわないと損だという本人や家族の意識が、生活不活発病を招きます。
【情報提供元】
実践 認知症ケア2
https://dayshop.biz/item/detail/2152.html
デイの管理者&リーダー「だよりね」
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