神奈川県相模原市にある音楽デイサービスブラボー(以下、ブラボー)は、音楽療法に特化したデイサービスです。
「よりご利用者の意欲と集中力を引き出したい」という思いから、2012年に音楽療法を中心とした機能訓練型デイサービスをオープンしました。
今回は、管理者・渡邉さんと、音楽療法士・永野さんに話を伺いました。
音楽療法による狙い
毎月のプログラムは永野さんが中心となって作成しています。
「リズムを取りながら口や体を動かすことで心を動かし、最終的には障害となっているものから解放されて、それぞれの形でみんながコミュニケーションを取れるようになります。クオリティーの高い生の音楽にこだわり、毎日のプログラムは、アクティブなものとカルチャー的要素のものがあり、音楽が好きな方以外にもなじみやすくなっています。」と永野さん。
ご利用者全員で歌う楽しさや達成感は、ライブ感がないと味わえません。
生伴奏にこだわるブラボーのスタッフは“ピアノ伴奏”と“介護”の二刀流です。
ピアノの生伴奏で行う機能訓練
ブラボーでは、3つ(体操・リズム・歌唱)の目的別トレーニング(セッション)を実施します。
すべてのトレーニングでスタッフがピアノの生伴奏をします。
音楽に合わせて行う体操
午前中は、ラジオ体操やストレッチ以外に、健康楽器「サウンドフープ」を使った上肢の運動やステップ台で下肢の運動を行います。
ピアノの伴奏に合わせて体操をすると、より体が自然に大きく動きます。
発声・発音トレーニングも本格的に行います。
<体操の内容>
(1)柔軟ストレッチ
(2)ラジオ体操第一・第二
(3)サウンドフープ体操
(4)ステップダンス体操
(5)発声・発音トレーニング
■発声トレーニング
ピアノの伴奏とメトロノームのリズムに合わせて、薄い布にストローで、最初は短く、徐々に長く息を吹きかけます。
■発音トレーニング
口の形が描かれたホワイトボードを見ながら、唇の形を意識して発音。息の出し方なども練習し、慣れてきたら音楽記号に沿って声の強弱をつけて、ご利用者みんなで歌詞を読みます。
【情報提供元】