認知症のKさんには、食べ物以外のものを口に入れる異食行為が見られます。
ある日、テーブルの上に置いてあったティッシュペーパーを口に入れているところをスタッフが見つけ、「何しているんですか!危ないですよ!」と言ってティッシュペーパーを取り上げました。
異食行為が窒息などの事故につながらないか心配です。
なぜ?を考えて寄り添う
食べているのではなく、確かめている
皆さんは、食べられると思っていたのに食べ物じゃなかったという経験はありませんか?
例えば、弁当の仕切りとして使うバランや柏餅の葉っぱなど、幼少期や未経験の場面で「理解する力(認識力)」や「知っている力(知識)」が未熟であると、そのような失敗が起こりやすくなります。
認知症の人の場合、頭の中の情報処理で「誤解」や「曖あい昧まい」が起こりやすくなり、食べられない物を食べ物と誤認してしまうことがあります。
また、嗅覚や味覚の低下により、「食べ物ではない」という判断がつきにくくなることもあり、この場合、一度口の中に入れてみて、食べ物なのかを実際に確かめてみる「探索行動」を行うのです。
一見、食べてはいけない物を食べているように見えますが、認知症の人が見ている世界では、「食べている」のではなく「確かめている」と考えたほうが正しいでしょう。
対応で寄り添う
異食させない環境設定・声かけがポイント
[1]自分から吐き出してもらう
[2]口に入るサイズの物を近くに置かない
[3]テーブル以外の活動参加を促す
[4]興味・関心を「食欲」から「集団欲」へ変える
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