高齢になると、汗や皮脂の分泌が減少し、皮膚が乾燥しやすくなります。
乾燥によって下のようなさまざまなトラブルが起こるため、皮膚の保湿ケアはとても大切です。
■感染症にかかりやすくなる
乾燥により、角質が粉状に剥がれて体を守るバリアの働きが低下し、感染症にかかりやすくなる。
■傷つきやすく、治りにくい
乾燥した皮膚は薄く、弾力性が減ってきめがなくなり、ラップのようにつるつるとした状態になるため、傷つきやすい。
■かゆみが起こる
乾燥はかゆみを引き起こし、爪などで皮膚をかくと傷ができる場合がある。
ひどくなると、不眠や精神的苦痛の原因となる。
乾燥を防ぐ足の保湿ケア
(1)保湿ケアの前は、必ず足をきれいに洗う。保湿剤は手のひらで伸ばしながら温める
<保湿剤の選び方>
高齢者の皮膚は脆弱なため、乳液のような伸びのよいものを選ぶ。
1回分の使用量は、片方の足裏の場合、1円玉1枚分。
膝下までの場合は1円玉4〜5枚分。
塗った後、乾燥した部分が残っていないか確認する。
(2)[1]足首→ふくらはぎ→膝、[2]かかと→足裏→足の
甲の順に、圧をかけずに優しく滑らせるよう塗る。
<足指の間は、塗らない>
足の指の間は蒸れやすいため、ひどい乾燥がなければ保湿剤を塗らないようにする。
かかとの角質が厚い場合は、どうする?
専用のかかとヤスリなどで少し削ってから保湿すると、皮膚に柔軟性が出て割れにくくなります。
また、足裏でバランスが取りやすくなり、転倒予防にもつながります。
軽石でこすると、皮膚に細かい傷が付いたり、さらに角化することがあるため、使用は控えましょう。
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