脳足トレーニングとは
脳足トレーニングとは脳トレと下肢のトレーニングを同時に行う多重課題(デュアルタスク)のことです。
介護現場では座位の時間が長く、下肢の活動量が少なくなりがちです。
脳足トレーニングをすることによって認知症の進行を予防する脳トレと下肢の活動量を上げることができます。
また、多重課題であることから、「注意分割機能」の向上も期待できます(対象:軽度~中等度の認知症の人)。
脳足トレーニングの効果
下肢の運動と認知症予防トレーニングを一度に行う(デュアルタスク)ことで、下肢の活動量が増え、なおかつ脳活性を行うことができます。
MCI(軽度認知障害)の方や加齢に伴う物忘れに悩んでいる方に効果的です。
脳足トレーニングの例
トレーニングの際には、疲労、痛み、転倒、力みすぎなどに注意し、無理のない範囲で行ってください。
各リスクに注意しながら実施しましょう。
歌いながら体を動かす
両足を軽く開いて座り、「あんたがたどこさ」を歌いながら体を動かします。
【段階1】から始めて、難易度を上げていきます。
【段階1】
歌に合わせて足踏みをし、歌詞の「さ」のときに、足を前に出す。
または、手をたたく
【段階2】
「さ」のときに、手をたたくと同時に足を前に出す
【段階3】
「さ」のときに、手をたたくのと足を前に出すのを交互に行う
あんたがたどこさ ひごさ ひごどこさ
全身じゃんけん
全身を使ってじゃんけんをします。
【段階1】から始めて、難易度を上げていきます。
【段階1】
職員が出したじゃんけんに対して、あいこになるように体を動かす(職員と同じ動きをする)
【段階2】
職員が出したじゃんけんに対して、勝つように体を動かす
【段階3】
職員が出したじゃんけんに対して、負けるように体を動かす
じゃんけんの速度を早くしたり、まずは手だけ、次に足だけ、最後に体全体でなどに展開させてもよい
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