■目に入ること
認知症高齢者の方も一般の高齢者と同様に円背傾向が進んでいきます。
円背の方は顔や視線が下向きになりやすく、上方が見えにくくなります。
そのため、掲示物が高いところに設置してあると、せっかくの掲示物も目に入らず、掲示物で伝えたいことが伝わりません。
認知症の有無にかかわらず、掲示物などはまず高齢者が見やすい高さに設置する必要があります。
また、認知症の方は注意の範囲も狭くなっていることが多く、左右の注意の範囲に比べ、上下の注意の範囲のほうがより狭くなる傾向があるようです。
そのため、認知症高齢者の方は、一般高齢者の上方の見づらさに加えて、上方の掲示物がさらに目に入りにくくなります。
■見える範囲、注意が向く範囲が狭くなる
高齢になり円背傾向が強くなるにつれ、視線も下方になり、上方への視線、注意が向けにくくなります。
■高齢者の目の特徴
【水晶体】
→黄変・混濁し、弾性が低下するため屈折変化、調節障害[老視(老眼)]や白内障が生じます
※人の水晶体は加齢によって黄変化し、すべての色が黄色味を帯びて認識されやすいと考えられてきましたが、順応が働き、特に黄色味を帯びて認識されることはないようです。
【瞳孔】
→縮瞳化して、眼内に入る光量は減少します(老年性縮瞳)
【角膜】
→角膜が多少厚くなり、光が散乱するようになります
【網膜】
→神経細胞は減少し、血管も全身の血管に伴い変化(動脈硬化など)します
【硝子体(ガラス体)】
→凝縮・虚脱し、飛蚊症の原因となることがあります
■認知しやすい環境設定
認知症では、認知力が低下します。
そのため認知しやすい環境設定が必要です。
認知しやすい環境設定では、目立つこと、分かりやすいことが大切です。
【情報提供元】
デイの管理者&リーダー「だよりね」
実践 認知症ケア1
https://dayshop.biz/item/detail/2129.html
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