【Q】
通所リハに通う認知症の女性です。
「(家族に)何もやらせてもらえない」「(家族に)怒られる」と言い、ストレスを抱え、家族への反発が増しています。
充実感を感じられるようなリハプログラムの組み立て方を教えてください。
【A】
本人が主体的に取り組める活動を見いだす
環境支援に重きを置いた取り組みによって変化が出る場合があります。
自宅では何もできなくなっている、またはしなくなっていると家族が感じている場合でも、本人の動機づけや、失敗を少なくする活動環境の工夫、他者との関係性の中から活動や参加場面を創り出すことができます。
本人が主体的に取り組める活動を見いだすことで、本人だけでなく、家族の心理的負担を軽減できることがあります。
対応の考え方
認知症の人に対する通所事業所での支援目的を、本人に対するものと、家族に対するものとを区別して考える
<本人に対する支援目的>
(1)不安なく楽しいと思える安泰の時間を持つ
(2)残る能力を発揮してもらうことで満足感を得たり、認知機能の低下をできるだけ防ぐ
(3)(1)(2)によって意欲や活動性が向上する
<家族に対する支援目的>
(1)うしろめたさを感じずに自分の時間を持ってもらう
(2)(1)によって心に余裕が出て穏やかに対応できる
(3)効果的な介護方法を家族に伝達する など
このように区別はしますが、相互作用を持たせることを意識します。
また生活課題の解決に結びつくようにアセスメントし、プログラムを立案・実践し、生活への波及を確認するプロセスが大切と考えています。
施設でドリルを提供しても、支援目的の大部分が達成できません。
【情報提供元】
リハージュ
【学ぶ】
■実践!認知症ケア研修会2023
■デイの基準と運営指導・監査対応セミナー
■認知症ご利用者の生活行為向上のためのリハビリアプローチ
https://tsuusho.com/livingfunction
■リハ職・機能訓練指導員が実践するべきトレーニング・評価・実技セミナー
■介護制度と報酬改定への対策&デイサービス見学会
https://www.tsuusho.com/ds_tour
■デイ運営特別セミナー
https://www.tsuusho.com/special
■【オンライン講座】PEAPに基づくご利用者を取り巻く施設環境づくり
https://tsuusho.com/lp_creating_an_environment