認知症の人は私たちと何が違っていて、何が同じなのかを考えてみましょう。
当然のことですが、私たちと認知症の人の違いは、認知症(疾患)があるかないかだけで、ほかは全部同じです。
要するに、認知症の人を理解しようと思うなら、「認知症(疾患)」と「人」の2つの視点で考えることが大事なのです。
人はどのように考え、行動するのか
まずは、「人」という視点で考えてみましょう。
私たちは普段、頭の中でどのように考え、どのように行動しているのでしょうか。
下図は側面から見た大脳を表したもので、各部分の名称とその役割を大まかに示しています。
生活場面での実際の脳の機能を見てみよう
例えば、喉が渇いて「何か飲みたいな」と思ったあなたの目の前に、ペットボトル入りのお茶がありました。
このときあなたは、後頭葉でこれを見て、頭頂葉で認識しようとし、「これは何だろう?」と側頭葉に尋ねます。「見たことがある」「知っている」(記憶の中にある)からこそ、たとえ「お茶」という文字が見えなくても、それがお茶であることが分かる(認識できる)のです。
しかし、「これはお茶だ」と認識するだけでは不十分です。次に、飲む方法を考えなければなりません。
そこで、前頭葉で「飲む計画を立てよう」とします。
あなたは、「どうやったら飲めるだろう?」と、もう一度側頭葉に尋ねます。
そして、過去に「フタを開けたことがある」からこそ、今回も正しくフタを開けることができるのです。
そこで初めて、「お茶を飲む」という行動を起こすことができます。
【情報提供元】
認知症なるほど事例集
https://dayshop.biz/item/detail/2160.html
【学ぶ】
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