3大介助と呼ばれる「入浴」「排泄」「食事」の場面で、認知症の方の行動に悩むことはよくあります。
なぜ、ご利用者がそのような行動をとるのか、その理由(背景)を「◯◯かもしれない」と考え、ご本人のニーズに応えるような解決策・改善策を考えることが大切です。
行動の理由(背景)を多方面から考える
ご利用者の行動の理由(背景)を考えるときは、下記のように多方面から考えるとよいでしょう。
(例)「食事を食べない」という行動の理由を多方面から考える
■活動状況
睡眠障害、運動量不足、外出不足、退屈な状態、強制的(させられる) など
■コミュニケーション
ネガティブ、早口、難しい言葉、少ない、多すぎる など
■環境
なじみがない、落ち着かない、雰囲気が合わない など
■心理状況
不安、心配、不満、孤独感、喪失感、焦りなど
■身体状況
脱水、便秘、痛み、眠気、血圧、発熱、薬の副作用 など
環境・声かけ・タイミング・人などを変えてみる
解決策・改善策を実行する際は、環境・声かけ・タイミング・対応する人などを変え、ご本人の様子を見ながら対応することが大切です。
ご利用者の行動がどのような理由(背景)から生じているのかを、支援状況や生活歴などから「◯◯かもしれない」と推測し、解決策を導くプロセスの経験値を増やすことが重要です。
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