認知症高齢者の転倒予防を進める上で、バランスを保ったり、骨折を防いだりする心身のメカニズムを知ることが大切です。
<認知症高齢者の転倒・骨折予防に関係の深い機能>
【1】筋力
【2】バランス
【3】姿勢反射・姿勢反応
【4】保護伸展反射
【5】注意機能
【6】身体認知・自己身体能力認知 ほか
【1】筋力
筋力が低下すると転倒しやすくなります。
転倒予防に関係の深い筋肉は、腸腰筋、中臀筋、大腿四頭筋、前脛骨筋、下腿三頭筋、足指屈筋などです。
それぞれの筋肉の位置や、主な働きは以下の通りです。
●腸腰筋
股関節屈曲、歩幅の拡大、重心の後方移動制御
●中臀筋
股関節外転、体幹・骨盤の側方の安定性保持、重心の側方移動制御
●大腿四頭筋
膝伸展、膝折れ予防
●前脛骨筋
足関節背屈、踵接地、つま先の引っ掛かり防止
●下腿三頭筋
足首の底屈、大股歩き、重心が前へ傾きすぎるのを防ぐ
●足指屈筋
足指の屈曲、重心の前方移動制御
【2】バランス
バランスとは、姿勢を保ったり、姿勢を正したりする能力のことです。
バランスは単一の機能ではなく、筋力や視力、関節可動域、触圧覚、足底感覚、各関節の運動覚・位置覚、前庭感覚などを総合した機能です。
バランスは、以下の4つに分けられます。
バランス機能の低下が見られる場合は、どの因子が原因となっているかを探る必要があります。
■静的バランス
基底面は固定され、重心は動かさず1点に保とうとするバランスです
基底面:固定
重心:静止
■動的バランス
固定された基底面の中で最大限重心を移動させるバランスです
基底面:固定
重心:動
■機能的バランス
基底面も重心も動く中で姿勢を保とうとするバランスです
基底面:動
重心:動
■物体バランス
物を一定の位置に保とうとするバランスです
【情報提供元】
実践 認知症ケア2
https://dayshop.biz/item/detail/2152.html
デイの管理者&リーダー「だよりね」
【学ぶ】
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