認識力低下について
認知症では、視覚機能や記銘力、見当識、注意機能の低下など複数の機能の低下により、事物に対する認識力が低下しています。
認識力の低下は、日常生活の自立度低下、転倒などの事故発生リスクの上昇などを招く恐れがあり、ケア上の対応が必要です。
認識力低下の例とそれに対する具体的な対応例を挙げておきます。
<対応の例>
・模様の入ったお皿だと、どれがおかずか分からなくなる
⇒おかずが認識しやすい皿に変更する
・白い茶碗の中のごはんが分からない
⇒色の濃い茶碗を使うことで、ご飯を認識しやすくする
・自分のご飯と他人のご飯の区別がつかないため、横の人のご飯まで食べてしまう
⇒一人分をお膳に乗せ、自分の分がはっきりと分かるようにする
・白いまな板の上の玉ねぎや白菜、大根などの区別がつかず、一人で切ることができなくなる
⇒野菜の色がはっきりと分かるように、色のついたまな板を使う
・白い壁紙に白いトイレだと、ふたや便器が分からない
⇒ふたや便器がはっきりと分かるように、壁や床の色を工夫する
・トイレットペーパーの切れ端がどこにあるか、分からない
⇒随時、スタッフがトイレを確認し、トイレットペーパーの切れ端を折ったり、切り口に色を付けるなどして見えやすくする
・木の床にある節や模様をごみや虫と間違えて、取ろうとしたり、騒いだりする
⇒無垢で節のない木の床にする
・木製の壁に木製の手すりだと、どこに手すりがあるか分からなくなる
⇒手すりにテープを貼り、注意を促す
・自分のスリッパが分からなくなり、ほかの人のものと取り違えてしまう
⇒本人の好きな色や形をしたスリッパに替えて、本人の視界に入りやすい高さ、目立つ位置に置くようにする
・グレーチングを深い側溝のような溝と間違える
⇒一部にカーペット(屋外用)を敷く
・階段の段差が分からない
⇒階段の端に目立つ色のテープを貼り、注意を促す
【情報提供元】
実践 認知症ケア2
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デイの管理者&リーダー「だよりね」
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