車イスの方だけでなく、高齢者は全般的に運動の機会が少なくなっています。
体を動かす機会をつくることは大切ですが、車イスの方は「立ち上がって運動」となると事故につながる危険性があり、見守りが必要な状態では、一人ひとりにかかわれる時間が限られてしまいます。
車イスのフットレストは必ず上げて、しっかりと地面に足を着けていただきましょう。
できれば普通のイスに移乗して実施してください。
正しい姿勢で座ることにより安定性が高まり、上肢・下肢がうまく使えるようになります。
また、ご利用者が持つ能力を最大限に引き出すためには、ご利用者を“その気”にさせる仕掛けづくりが必要です。
夢中になって楽しんでいるうちに、「気づいたらこんなところまで手足が届いていた!」「○○さんってこんなことができるんだ!」と驚くことがよくあります。
強制や義務感で動くのではなく、「○○したい」というご利用者の自発的な気持ちに働き掛け、その気持ちが体を動かすことで、期待以上の効果が得られることもあります。
そのためにも、“やる気を引き出すさまざまな要素”を取り入れながら、夢中にさせるプログラムの提供を心掛けましょう。
【情報提供元】