車イスや片麻痺の方は、介助することでほとんどのレクや活動に参加することが可能です。
しかし、いろいろな活動に参加できる反面、脳梗塞などで運動障害のあるご利用者は、比較的認知面がクリアな方が多く、他者と同じようにできないことで自尊心が傷ついてしまうこともあります。
活動の支援時には、「さりげなく」「介助量は少なく」の2点を心掛ける必要があります。
認知症の方は「ルールが理解しにくい」「集中力の持続が難しい」「短期記憶が難しい」といった人が多く、ルールが複雑なレクリエーションは参加が難しいことがあります。
認知症の方に対して、「絶対に最後まで参加してもらおう」「レクとしての効果を上げよう」と考えるのだけではなく、感情の中枢である扁桃体を刺激し「なんだか楽しかったなぁ」と記憶に残る活動となる時間を提供するように支援しましょう。
出来る限り多くの方が楽しい雰囲気の中で活動していただくためには、全体の様子をしっかりと観察し、ご利用者が「困ったな…」と思う状況をできる限り 作らないように、その場その場で必要な介助を行っていかなければなりません。
スタッフ一人ですべての参加者を見守るのは難しいので、スタッフ間の連携が必要です。
また、一緒に活動することで、認知症の方が上手くできずにもたもたしていることに対して、怒り出すご利用者もいるので、認知症の方がターゲットにならないよう支援することが大切です。
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