転倒予防では、環境設定が重要です。
環境で問題となる因子
・なじみのない環境
・不快な環境
・混乱を招く環境
・不安定な環境
・単調な環境
・刺激の多い環境 など
環境の分類には各種あります。
ここでは下記のように分類します。
【1】物理・化学的環境
【2】人・生物的環境
【3】システム・社会環境
3種類すべての環境が転倒の原因になり得ます。
「物理・化学的環境」とは、物理的因子や化学的因子のことで、物質の形態(凸凹、摩擦など)、温度、光、音、匂いなどです。
「人・生物的環境」とは、人を含む各種生物因子のことで、動物、植物、微生物などを含みます。
「システム・社会環境」とは、組織や地域などの規則、文化、制度などのことです。
私たちも高齢者も、これらの環境に囲まれて生きており、特に体力や理解力などが低下し、環境変化への対応が難しい高齢者は、これらの影響を受けやすく、環境が原因となる転倒が発生しやすくなります。
転倒を誘発する環境には、床の障害物、滑りやすい床、足が出にくい床、斜面、グレア、注意分割を必要とする環境などがあります。
■グレア
グレア(まぶしさ)によって、目がくらくらし、転倒してしまう。
■極度に滑りにくい(足が出にくい)床
極度に滑りにくいと、歩行時に足が出ず、転倒してしまう。
■滑りやすい床
Pタイル・リノリウム・石材などが濡れると、滑りやすくなる。
こぼれた水も見えにくいので危険です。
■畳の部屋
畳の目に沿った方向は滑りやすくなる。
■注意分割を必要とする環境1
「段差を乗り越える」「履物を履く」など、複数の動作を必要とする環境は、転倒を引き起こしやい。
■注意分割を必要とする環境2
段差越えの所に掲示物があると、注意が反れてしまう。
【学ぶ】
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■デイの管理者養成講座&運営改善講座
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■介護現場で働く職員が知っておくべき高齢者の方へ必要な医療知識
https://tsuusho.com/medicalknowledge
■送迎中の事故ゼロを目指すための安全運転ドライバー養成講座
■日常生活動作から見直す!じりつ・認知症ケアに必要な介護技術
■介護現場で働く職員が知っておくべきポジショニング技術入門
https://tsuusho.com/positioning
■リハ職・介護職が知っておくべき起居動作分析と機能訓練・介助場面で使える誘導技術
■ご利用者の生活動作・行為向上のためのリハビリアプローチ
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■2024年診療報酬・介護報酬同時改定に向けたリハビリ施設がすべきマネジメント
■認知症ケアで大事なことまるわかりセミナー
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■デイ運営改善と利用者増の具体策セミナー
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■【オンライン配信】人材不足と職員確保・定着
https://tsuusho.com/special_ondemand3
■【オンライン配信】「訪問+通所の新サービス」&「地域ケアステーション」
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■【オンライン配信】2024年介護報酬改定の影響と対応
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■【オンライン講座】PEAPに基づくご利用者を取り巻く施設環境づくり
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