令和3年の介護報酬改定で「単位数」または「算定要件」に変更があったものを赤枠で囲んでいます。
入浴介助加算を見ると
■通所介護の入浴介助加算算定率
【改定前】
50単位:94.5%
【改定後】
(Ⅰ)40単位:91.7%
(Ⅱ)55単位:11.9%
■地域密着型通所介護の入浴介助加算算定率
【改定前】
50単位:77.8%
【改定後】
(Ⅰ)40単位:74.3%
(Ⅱ)55単位:7.6%
となっています。
令和3年の介護報酬改定前に50単位算定できていた事業所の多数が実質10単位の減算を受けているようなカタチとなっています。
また新設された生活機能向上連携加算(Ⅰ)に関しては算定事業所数が9(通所介護:7/地域密着型通所介護:2)しかなく、また厚生労働省が推進する「科学的裏付けに基づく介護」のLIFE関連加算は、科学的介護推進体制加算(通所介護:36.9%/地域密着型通所介護:23.2%)と50%以下の算定率となっており、「リハ・口腔・栄養の一体的推進」に関する各種加算を見ても最も高い算定率であるのが個別機能訓練加算Ⅰ(イ)(通所介護:42.7%/地域密着型通所介護:34.8%)に留まっており、栄養アセスメント加算、栄養改善加算、口腔・栄養スクリーニング加算、ADL維持等加算などほとんどの加算で低調な算定率に留まっています。
次年度の報酬改定の論点として通所介護、地域密着型通所介護、認知症対応型通所介護は「利用者に必要な日常生活上の機能向上並びに自立支援につながる質の高いサービスの提供」となっています。
この論点と算定状況を基軸に今後どのような議論が行われていくのでしょうか。
【情報提供元】
第219回社会保障審議会介護給付費分科会
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34007.html
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