遂行機能とは、目的を正しく効率よく達成するために、計画を立て、その順番に沿って実施していく能力のことです。
遂行機能が低下すると、一つひとつのことはできても、順番が違うために失敗してしまうことがあります。
例:「お茶を入れる」
<正しくできている場合>
(1)急須のふたと、茶葉の入った缶のふた・中ぶたを取る
(2)茶葉を急須に適量入れる
(3)急須にお湯を注ぐ
(4)急須のふたを閉め、湯飲みにお茶を注ぐ
<遂行機能障害が起きている場合>
・急須のふたを取らずお湯を注ぐ
・茶葉の缶のふたを取らずに、茶葉を入れようとする
・茶葉を直接、湯のみに入れる
・茶葉の入った缶にお湯を入れる
遂行機能の訓練・リハビリ例
・配膳
→副菜を同じ量だけ皿に盛りつける
・お茶を入れる
→正しい手順でお茶を入れる
・電話をかける練習
→模型や本物の電話機を使って、ダイヤルを回したりボタンを押したりして電話をかける練習をする
・食材を選び、お金を払う練習
→チラシの切り抜きで作ったカードを使い、献立に合わせた必要な食材選びと合計金額を支払う練習をする
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