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道具を使わずADL・IADLを維持・向上する活動の工夫

2024.08.07

体を動かすのでそれなりのスペースは必要ですが、道具いらずのメリットは、いつでもどこでも気が向いたときにできるということです。

送迎待ち時間など、ふとした時にやっていただくことも可能です。

手指の体操、座位の体操はそれほど負荷がかからないので、多くのご利用者に参加していただける内容になっています。

道具を使わないので、一度に多数のご利用者を担当するときにできるというのもメリットです。

また、「道具いらず」とはいえ、「特別な道具いらず」という意味で、机や手すりを使った立位の体操もあります。

効果を上げるには適度な負荷が必要なので、積極的に取り入れていただきたい運動です。

机と手すりではそれぞれ特性が違うので、使い分けていただけるとより効果的だと思います。

手すりを引っ張るようにして立ってしまいがちな方は、机に手をついて立ったり座ったりするよう意識するだけでも、生活動作がかなり変わってきます。


食事の前後のちょっとした時間や少し時間が空いてしまうことは、介護現場でよくあります。

こんなときに道具がなければどうするか…。

認知機能向上につながる活動をおすすめします。

簡単に言うと頭を使う活動のことです。

なおかつグループで行えるものをおすすめします。

個人で頭を使って考えるものだと、考えている間に場が静まりかえってしまうことがあるからです。

グループで行うことで、他者と協力して問題の正解・不正解や喜びを共有し、楽しめるでしょう。

ちなみに「頭を使う」という言葉を誤解してはいけません

クイズやぬり絵も頭を使いますが、一番脳を働かせるのは「過去の楽しいこと・嬉しいことを思い出すとき」です。

これも今後の活動を考える上でのヒントになればいいですね。


【情報提供元】

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