思い込みや先入観なく、対象者の力や困難を把握するようにします。
困りごとの裏返しがニーズ(解決すべき生活の課題)につながります。
また、プロの支援者として声かけなど説明する力は、人を動かす力として重要です。
例)自宅で風呂に入れるのが大変
→ニーズ:自宅で家族の手を煩わせずに気分良く入浴したい
困りごと
声を掛けても入りたがらない
短期目標
自分から入浴をする気持ちになる
声かけ例
たくさん体を動かして汗もかいたし、さっぱりしたいですよね
困りごと
自分ではきちんと体や髪を洗わない
短期目標
きちんと体や髪を洗うことができる
声かけ例
完全にしっかり洗わなくてもいいから、少しでも洗ってみましょう
困りごと
体をきちんと拭けない、洋服を着るのに時間がかかる
短期目標
体を拭くことや洋服の脱ぎ着がスムーズにできる
声かけ例
これには肩の可動性や座位バランスが重要ですから、練習ですね
困りごと
浴槽の出入りが危ない
短期目標
浴槽の出入りが安全にできる
声かけ例
これには股関節の可動性や立位バランスが重要ですから、練習ですね
入浴での生活行為向上のポイント
・快・不快の感覚、きれいにさっぱりする喜びの意識
・習慣としての入浴行為の促し
・入浴の回数、時間、環境の工夫
・安全な入浴動作の検討、環境適応練習
・更衣、移動、浴槽の出入りの動作遂行
・蛇口の操作、せっけん・シャンプー・リンス・タオルなどの道具の認識と操作
【情報提供元】